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パネル一覧 フィールドに存在するパネルの一覧です。 効果名 効果 備考 防壁パネル ∞ターンの間ダメージが2減る 毒のダメージも防ぐ。
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矢印パネル 勇者の館Side Eシリーズにおいて 非常に多様な用途で使用されてきたトラップ。 多くの場合はジャンプ台(基本飛び幅は3マス)であるが、 他にもベルトコンベアなどといった、 『方向』を特性として持つトラップに使用されている。 3マスはあくまでもっともスタンダードなタイプであり、 看板での指定が無い限りは、まったく予測は不可能。 乗った者をその方向へ飛ばすのはジャンプパネル、 矢印の向いた方向へユニットをゆっくり動かすのがコンベア、 矢印の向いた方向へ飛ばされるのがカタパルトパネルである。 一部ダンジョンではワープパネルである場合もある。 外見上で識別する方法は残念ながら存在しない。
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【チップ名】 パネルリターン 【読み方】 ぱねるりたーん 【アイコン】 「トランスミッション」: 【種類】 スタンダード 【属性】 無属性 【入手方法】 ミステリーデータなど 【派生チップ】 ステージ系、デスマッチ系、サンクチュアリ、ダークステージ 【PA】 デスストーム(1)、ビッグハート(トランスミッション) 【登場作品】 全ての作品 【英語名】 PnlRetrn(PanelReturn)、「1」~「3」Repair 【詳細】 使用すると自分のエリアをすべてノーマルパネルに変化させるパネル変化形チップの一つ。 ただし、戦闘開始時点で穴が開いていたパネルは直せない。 デスマッチ系やマグマステージの直後に使用し、パネルの不利効果を相手のみに押し付ける戦法が鉄板。 あるいは上記のような不利効果を消すための保険としてフォルダに忍ばせておくというようなことも考えられる。 サンクチュアリでも同じことはできるが、特徴のないノーマルパネルに変えるので、もしエリアスチールで奪われても不利が少ないという利点はある。 また、低容量なのでレギュラーチップに設定しやすい。 ストーリー上ではマグマパネルやらアイスパネルやら毒沼パネルやら危険なパネルが出てくるエリアを探索する際に、戦いやすくするためにフォルダに入れておくのもあり。 コード*が手に入りやすいチップなのでフォルダの邪魔はしにくい。 「トランスミッション」にも登場している。 この作品は横スクロールアクションで特殊パネルという概念がないので、代わりにロックマンの定番要素の「消える足場」を全て出現させる、という効果になっている。 また、作中で入手できる「EXヒント」に掛かれている位置でパネルリターンを使うと、「3」のエキストラコードが表示されるという要素もある。 データライブラリNo. 作品 前のチップ ← No. → 次のチップ 「1」 No.081 インターラプト ← 082 → No.083 カウントボム1 「2」 No.135 エアシューズ ← 136 → No.137 リモローソク1 「3」 No.154 リカバリー300 ← 155 → No.156 ヘビーゲージ 「4」 No.122 スチールリベンジ ← 123 → No.124 デスマッチ1 「5」 No.152 スチールリベンジ ← 153 → No.154 デスマッチ1 「6」 No.167 スチールリベンジ ← 168 → No.169 デスマッチ 「トランスミッション」 No.092 ハイガード ← 093 → No.094 リカバリー10 「バトルチップGP」 No.189 パネルアウト ← 190 → No.191 データチップ1 「4.5」 No.122 スチールリベンジ ← 123 → No.124 デスマッチ1 「P.o.N」 No.100 エリアスチール ← 101 → No.102 デスマッチ1 「L.o.N」 No.143 エリアスチール ← 144 → No.145 デスマッチ1 「OSS」 No.081 インターラプト ← 082 → No.083 カウントボム1
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消えた消防車 消えた消防車―推理小説 (角川文庫 赤 520-3) 題名:消えた消防車 原題:The Fire Engine That Disappeared (1969) 著者:マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー Maj Sjowall and Per wahloo 訳者:高見浩 発行:角川文庫 1973.12.20 初版 1993.11.10 16刷 価格:\680(本体\660) シリーズもこのあたりまで来ると次第に登場人物が独り歩きしてくれるようになっているのだろうと思う。作者も人物造形に気を遣うより、その人物にある程度行動を委託できるのではないだろうか。ただし初期設定みたいなものをこういうシリーズの場合、どの辺りでやっているのかわからない。 この作品に限ってはグンバルト・ラーソンの個性が目立つのだが、彼は途中出場の刑事だし、前作で死んでしまったステンストルムについては逆に一作目で、特技は尾行、と既に初期設定がなされている。この設定が先になされていなければ『笑う警官』の謎解きはありえないわけだから、ひょっとするとこの作者、かなり前もって個性の塗り分けをきちんとやっているのか、あるいは完成した個性を使い分けるのが巧いのか・・・・。 前作に継いでまたも大量殺人かと思われるスタートなのだが、その前に自殺者の伏線がある。『バルコニーの男』でも見せた冒頭の伏線というのが、この作者のお得意なのか、かなり幻想味を加えてくれる気がする。伏線とわかっていながらも、なかなかこのプロローグがその後取り上げられないだけに、後々に刑事とともに読者がこれを思い出させられる時には、けっこう身に染みたりもする。 ラストは、新米刑事を連れてコルベリが犯人逮捕に赴くのだが、このあたりでベックやラーソンが休暇で出払っているあたり、従来のヒーロー小説をあっさりすかしてしまうところもよろしい。だから結末もそれらしくて、なるほどであった。 一作目ではベックが単独主人公として重きを置かれていたのに、ここのところ、刑事たちの群像がそれぞれかなりバランスよく描かれてきている点、なかなか良くなってきたなあ、と感じさせられる一篇であった。 (1994.05.25)
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<ラベル> IN OUT スクリプト編集>> 制御パネル,移動パネル,攻撃パネル,描画パネル サウンドパネル,背景パネル,スコアパネル,変数パネル,物理演算パネル
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<スコア> セット 加算 分岐(スコア) スクリプト編集>> ラベルパネル,制御パネル,移動パネル,攻撃パネル,描画パネル サウンドパネル,背景パネル,変数パネル,物理演算パネル
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【システム名】 サンドパネル 【読み方】 さんどぱねる 【登場作品】 「3」 【詳細】 特殊パネルの一つ。 サンドステージやセットサンドでパネルを塗り替えるか、戦闘開始時に既に展開されている状態で出現する。 このパネルの上に立つと砂に足を取られて移動速度が半減、トルネード系などの竜巻を発生させるタイプの攻撃回数が2倍となる。 また、トップウとスイコミの相手を強制移動させる風にもダメージが付与されるようになる。 (サンドパネルの砂が風に乗り、50ダメージを与える。砂が飛ばされた後はノーマルパネルに戻る) また、メットール系ウイルスやクエイカー系ウイルスはこのパネルの上だと攻撃が不可能となり、ただ動き回るだけの存在となる。 4にはアリジゴクパネルが出たが、風攻撃を強化するのは同じだが、あちらは一定時間動けない。 また、6にはパネルは出ないが、これをウイルス化したようなスナーム系が出てくる。
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北海道・東北でのすれ違い報告 北海道,**青森 岩手,**宮城
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パネルでポン パネルでポンデータ 概要 ゲーム内容 基本ルール 問題点 CM 他作品との関連 データ 任天堂:2007年11月27日配信 任天堂:1995年10月27日発売(開発:インテリジェントシステムズ) ジャンル:パズル プレイ人数 1~2人 コントローラ:GC・クラコン 使用ブロック数: 攻略ページ 紹介ページVC公式 このソフトが遊ばれた時間・回数(ニンテンドーチャンネル2011年4月27日更新分)全国の合計:116,021時間 92,713回 1人あたりの平均:17時間43分 14.16回 概要 任天堂から発売された異色アクションパズルゲーム。まず驚くのが妖精の女の子が多数登場すること。この妖精はいわゆるストーリーモードで登場するキャラクターである。ぷよぷよの影響を受けたのだろうか? これだと対象年齢が低いゲームだと誤解されそうなくらいだが… 実際の中身は比較的普通(?)のパズルゲームとなっている。対戦ではルールこそ違うが、連鎖で相手を攻撃するというスタイルは定番落ち物パズルと共通している。 「相殺」は存在しないものの「おじゃまは上から」「せり上がりは下から」であるため発火点が潰されるといったことがない。さらに「パネルを消している間は負けにならない」「パネルを消している間も操作可能」「後付で連鎖をつなぐことも可能(アクティブ連鎖)」という画期的なルールが採用されている。 これにより常にパネルを消し続け、チャンスがあればアクティブ連鎖につなげていくという戦法がとれるようになった。攻撃の応酬が止まらないパネルでポンの対戦は非常に熱い。 ゲーム内容 1PLAYERエンドレス(ゲームオーバーまでプレイ、スコアによりエンディングが変化) スコアアタック(2分間のプレイでスコアアタック) ステージクリア(一定量せり上がるまで耐える) パズル(決められた手数でパネルを全て消す) VS(COMと対戦、ストーリーモード) 2PLAYERスコアアタック(スコアを競う) VS(対戦) が楽しめる。 モードによっては難易度を設定できる。Lvはせり上がりの速度、EASY/NORMAL/HARDはパネルの種類数、消える速さ、COMの強さなどに影響する。 本作には裏技コマンドが存在する。ストーリーモードをクリアしたときなどに教えてもらえるのでがんばろう。 基本ルール パネルが下からせり上がってくる。パネルがフィールドの上まで達してしまうとゲームオーバー。 □□の形をしたカーソルを使って、パネルの位置を入れ替えることができる。カーソルはフィールド内のどこにでも移動可能。 パネルが消える演出が行われている間でも操作ができる。 同じパネルを3つ以上、縦か横に揃えると消える。コラムスと異なり、斜めにはつながらない。 ぷよぷよと異なり、途中で曲がるとカウントされない。 一度に4つ以上消すと同時消しとなり、後述する連鎖と同様のボーナスが入る。(消した数にもよるが効果は連鎖に劣る) パネルが消えると上にパネルがあれば落ちてくる。それによりさらにパネルが消えると連鎖となる。連鎖数によりボーナス得点が入ったり、せり上がりを長時間停止させたり、対戦モードでは相手に攻撃(おじゃまをふらせる)ができる。 おじゃまに接するパネルを消すことで、おじゃまを普通のパネルに変化させることができる。そこから連鎖につなげることも可能。 本作では、パネルが消えている最中でもカーソルを操作して他のパネルを移動させることができる。これにより、間をあけずにパネルを消し続けたり(パネルを消している間はせり上がりが止まり、たとえおじゃまブロックでフィールドが埋め尽くされてしまっても負けにならない)、パネルが消えている最中に次の連鎖が起こるように並び替えていくことが可能となっている。このように後付で連鎖を延ばしていくテクニックのことをアクティブ連鎖という。慣れを必要とするものの、どんどん連鎖がつながるようになるとこのゲームに対する評価が一変する。アクティブ連鎖の中毒性は非常に高い。 問題点 ノンストップで攻撃が繰り出される対戦は確かに熱いのだが、問題点も存在する。 対戦が長引きやすい 両者が中級者以上になった場合に起こりやすくなる。 おじゃまによってフィールドがいっぱいになってしまった場合でも、パネルを消している限りは負けにならない。送りすぎて画面外にはみ出したおじゃまが消えることはないが(消して場所が開いたらその分落ちてくる)、どんなに積み上げてもおじゃまに対処しなければならない時間が延びるだけで、おじゃまの対処自体が難しくなるわけではないため決定打が出せない。 このためおじゃまの対処に慣れた者同士だと10分たっても決着が付かないこともあったりする。 上級者ともなるとおじゃまが降らない方が困ることすらあるらしい… (おじゃまを消すと演出が長く、時間稼ぎになるため) しかし対戦が長引くのもパネポンの良さだという人もいる。 CM http //www.nicovideo.jp/watch/sm6141405 他作品との関連 VCで配信されているソフト VC配信が期待されるソフト 現在入手できる中でお勧めソフトNINTENDOパズルコレクション パネルでポン (GC、GBA) ドクターマリオ パネルでポン (GBA) パネルでポンDS (DS)
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そして、すれ違い・・・ 【投稿日 2005/12/29】 カテゴリー-笹荻 夢を見つづけられるなら私はずっと眠っている方を選ぶ この言葉に、心底共感した時期があった。 現実で許されないなら、悪夢を見続けたほうがいい。 ・・・きっと、現実で私が許されることはないから。 「ちわー。」 「あ、こんにちは、笹原さん。・・・ごめんなさいね。」 笹原が現視研につくと、大野がコスプレを広げててんやわんやだった。 「や、いいよ。」 そういって苦笑いすると、空いてる席に座る。 「夏コミに着る衣装?」 「そうですねー。どっちにしようか悩んでるのがあるんですけどね・・・。」 「ふーん。」 そういってそのコスチュームの方を見る笹原。 「FFかー。」 「あ、わかります?」 「そりゃね。中学のときやったの思い出すなあ。」 大野が広げていたコスはFF第7作目のヒロインの衣装だ。 発売からもうすでに9年近くが経過していた。 「今年、AC出ましたからねえ。」 「あー、そっか。でもこれは原作バージョンでしょ?」 「そうですねえ。」 ACとは、その作品の映像作品。今年発売され、話題を誘った。 「これいいんじゃない?話題性もあるしさ。」 「そうですか?じゃ、そうしようかな・・・。」 「あはは・・・。ま、俺の個人的な意見だけども。」 そういって、笹原はポケットに入っていた携帯ゲーム機を取り出す。 「あ、何かやってるんですか?」 「いやー、古いゲームなんだけどね。ドラクエの3を。」 「そういえば、一番好きなゲームって言ってましたねえ。」 ドラクエといえば、知らぬものはいないほどの国民的RPGだ。 3はその中でも完成度とストーリーともに評価が高い。 はじめファミコンで出たが、年を経てスーファミ、GBCと移植された。 「中々就職も決まらんしねえ。気晴らしにやるにはいい感じだよ。」 「へえ。ドラクエは確かに面白いですからねえ。」 「大野さんは何が好きなんだっけ。」 「何でもやりますよお。好みのキャラがいれば・・・。」 にっこり笑う大野。 「たとえば?」 「FFは全部やりましたねえ。一人はいるんですよ。好みのキャラが。」 「あ、そういえばそうだ。」 「後はトライエンブレムのとか、ポポロとか。」 「ポポロ・・・。あ、ガミガミ。」 「そうそう!ガミガミさんは最高ですねえ~。」 大野はうれしそうに語る。 「やっぱ結構やってるんだねえ。」 「コスプレしたくなることも多いですしねえ。」 ガチャ。 扉が開く。荻上だ。 「こんにちは。」 「やあ、こんにちは。」 「こんにちはー。」 荻上は入ってくるなり、怪訝な表情を見せた。 「・・・またですか。」 「ごめんなさいねえ。」 「いえ。いいんですけど・・・。」 笹原の顔を見て、少し気まずそうに顔をそらす。 「あはは・・・。」 笹原も同様。この前の件がまだ響いているよう。 (むむ・・・。この反応は・・・。) 口をへの字にして二人の反応をうかがう大野。 (まさかとは思いますが・・・。) 咲が言ったことを思い出した。 『あの二人、気にしあってるように見えない?』 (あの時は否定してしまったけど・・・。まさか??) しかし、大野には荻上が笹×斑を妄想してることを知っていた。 だが、あの発言からは、妙な感覚は受けてはいた。妙な頑なさを。 『私がオタクと・・・!』 (ふーむ?) 二人は気まずそうに座っていた。お互いの視線を合わせないように。 「荻上さんは、RPGやりますか?」 大野は気まずそうな二人の雰囲気を察して、話題を振る。 「・・・まあ、それなりに。」 「へーえ。なにが好きですか?」 「テイルズはシリーズ全て良いですよね・・・。」 「確かに!」 空気を明るくしようとわざと明るくする大野。 「それも良かったですけど・・・。一番好きなのはヴァルキリーです。」 「ヴァルキリーですか!あれもいいですねえ・・・。」 ヴァルキリープロファイリング。 トライエンブレム会心の名作。 ストーリー、システム、ヴィジュアル、どれもPS最高峰といっていいだろう。 癖があるから、万人に受けるとはいえないが。 「そうねー。ヴァルキリーはいいゲームだよね。」 ようやく笹原が言葉を挟む。 「・・・ですね。」 それに答える荻上。まだどこかぎこちない。 「俺歯科とか、元帥とか、ヴァイオレンスアームズとか、 いいRPGはPSで出尽くしちゃってる感はあるよね。」 「まあ、しょうがないですよね。ネタ切れ感はありますし。 たまにPS2でもいいの出ますけど。」 「そうですね・・・。私と魔王とか、好きですよ。」 「PS2は続編が多くて、それも面白くないってよく言われてるけど、 たまにある当たりは、すごくいいよね。」 「田中さんがサガのリメイクが面白かったって言ってましたよ。」 「あれはいいリメイクだったね。ヴィジュアルで文句がありそうだけど。」 「私としては、ラジストには・・・。ちょっと・・・。」 「ああ、あれはちょっといただけませんでしたねえ。」 そんな感じでわいわいRPG談義が続いた。 「あ、ちょっと電話しないと。」 そういって、笹原は席を立ち、外に出て行く。 「・・・就活のことですかね?」 「まあ、そうでしょうねえ。」 荻上は、出て行った扉の方を見た。 「やっぱ、迷惑ですよね。」 「え?売り子頼むことですか?」 「・・・ええ。」 表情には見せないが、その言葉の端に落ち込みが見えた。 「笹原さんがいいって言ってるんだから、断るのもあれでしょう?」 「まあ、そうなんですけど・・・。」 「だったらいいじゃないですか。」 「まあ、そうなんですけど・・・。」 (むむむ?やはりそうなのかしら?カシラ?) 荻上の表情は相変わらずだ。しかし、なにか感じられる物はあった。 「あ!」 少しの間の後、大野は声を上げた。 「・・・どうしたすか?」 「田中さんに電話しなきゃいけなかったんですよ・・・。 やばいー。怒られちゃうー。ちょっとごめんなさいね。」 そういって、大野はあせった顔で外に出て行った。 「・・・。」 一人残った荻上は、少し思いをはせた。 (・・・笹原さんは・・・。何でこんなにも・・・。) (手助けをしてくれるんだろう?) そんなことを思いながら、ボーっとする。 テーブルの上にある携帯ゲーム機が目に入る。 (あの色は・・・。笹原さんのだ。) 刺さっているソフトはドラクエ3。 (ドラクエかー。本当に好きなんだなー。そいや、ドラクエといえば、 よく貸し借りがあったなあ。小学生ん時だけども。) そう考え、ゲーム機に手を伸ばす。 (そんで、入ってるセーブに女の子の名前が入ってたって、 騒いでる男子いたなあ。貸した方は災難だぁ・・・。) その携帯ゲーム機を目の前にして。 この中に。笹原の本意が入ってるのかもしれない。 (小学生じゃあるまいし・・・。周りの人の名前とか付けるか?) 顔を少し赤くして、首を振る。 (じゃ、つけてみるか?いやいや。人のもんだぞ? でもちょっとくらい・・・。いやいや・・・。) その問答が長い間続いた。 ガチャ。 心臓が跳ね上がる荻上。つい、ゲーム機を自分のかばんに入れてしまった。 「いやー、参ったよ、ちょっと急がなくちゃいけなくなっちゃった。」 そういって、笹原が入ってきた。苦笑いをした後、かばんを持つ。 「それじゃあね、荻上さん。・・・どうかした?」 「い、いえ!また!」 荻上の顔から出ている冷や汗。それに気付いた笹原。 「・・・?そう?うん、また。」 ゲーム機のことを忘れたまま、笹原は出て行った。 (返しそびれた・・・・!これじゃ泥棒だ・・・!) そう思ったときには、遅かった。 家に帰った荻上は、そのゲーム機を持ってきてしまっていた。 「どうすべかな・・・。」 テーブルにのせたゲーム機。それを見つめる。 「今頃気付いてるよな・・・。」 そうはいっても、今日とりに来ることはないだろう。 「明日、それとなく戻しとくべ・・・。」 その前に。やりたいことがあった。 電源を入れる。 (わりいとは思うけど・・・。) 出てきたデータには、カンジ、と入っていた。 (自分の名前入れてる・・・。まさか・・・。) データを選ぶ。城に移る。 『おお、カンジよ、よく戻った!』 出てきた仲間の名前は。 盗賊ハルノブ、武道家サキ、賢者マコト、だった。 「・・・。そっか。」 それを見て電源を切る。 「明日の朝、ちゃんと返しとこ。」 残念なような、ほっとしたような顔をした後、 寝るためにベッドにもぐりこんだ。 「あ、あった。」 翌日昼、現視研部室内。笹原は来るなり、自分のゲーム機を見つけた。 「やっぱここだったかー。よかったよかった。」 「なんだ、お前のだったのかよ。」 飯を食いに来てる斑目がいった。他には誰もいない。 「あはは・・・。昨日ばたばたして出てっちゃったから。」 「ドラクエ3か?相変わらず好きだな。」 「まあ、こういうときは好きなのをやるのが一番かと。」 「まあなあ。で、もうとっくにクリアはしてんだろ?」 「はじめなおしたんですけどね。クリアしちゃって。 いま、いろんな職業育てて遊んでます。」 「ふーん。」 笹原は、家に帰ってドラクエ3をした。 「久々にエンディングでも見ようかな・・・。」 レベルアップ中のサキ、マコト、ハルノブをはずし、 元のメンバーであるキャラに入れ替えようと、酒場へ行く。 「クリアメンバーって転職できない性質なんだよね・・・。」 そう独り言を言って、メンバーを入れ替えた。 戦士ソウイチ、レベル99。 僧侶カナコ、レベル99。 そして。 賢者チカ、レベル99。 「初めてやったときからパーティはこれなんだよなあ。」 笹原にとって、特に魔法使いと賢者はお気に入りだった。 「やっぱ、魔法使いから賢者への転職が王道だよね。 昔から・・・。この職には好きな名前付けてたけど。 このこと知られたらめちゃくちゃ恥ずかしいな・・・。 ま、誰も見てないだろうけど。」 笹原がこのデータを始める前にした会話。 「ドラクエ3でいうと、先輩は盗賊っすよね。」 「え、俺盗賊?じゃあ、春日部さんは?」 「武道家です。」 「おお、確かに。」 「高坂君は遊び人から賢者って感じですよ。」 「ばっちりだ。」 「じゃ、田中は戦士で、大野さんが僧侶?」 「まあ、そういう感じですかね?」 「ふーん。・・・荻上さんは?」 「魔法使いかなあ。」 「久我山は?」 「残ってるので言えば商人?」 「トルネコかよ!じゃあ、お前は?」 「勇者?」 「ふざけんな!・・・じゃ、朽木君は?」 「えーっと・・・。」 「もう、残ってないな。」